2014年7月16日水曜日

エゴマ玉子の価格の変更

GOEN農場の名古屋の分身(だって28年以上もGOENの野菜たちを食べている会員制の団体、土こやしの会www.facebook.com/tutikoyashi?ref_type=bookmark)に、以下の文章を出した。

鶏の餌の国産化すなわちNO輸入と、その安全性がほぼ叶ってきたが、この状態を続けるには、規模を少しちいさくしたり、餌の高値での仕入れが必要だと考え、値段の変更をお願いした文章です。



 ~8月からの卵の価格を変更についてのお願い~  GOEN農場  服部晃、圭子
8月の注文から、8個入り580円となります。

GOEN農場はこれまで   持続可能な農業でありたい
            環境に悪影響を与えずに
            鶏が健康でなるべく幸福にくらすように
            世話する私たちも楽しく 

こんなことを思ってやってきました。
遺伝子組み換えのトウモロコシが入ってきたときが、餌の国産、自給についての取り組みの始まりでした。餌を変えたら産卵率が下ったり、その変化と割合などについて、今の状態に安定するのに試行錯誤を重ねてきました。幸いに小麦が手に入り、おからも土こやしの会で食べているお豆腐のおからを餌にさせてもらっていたり、エゴマの粕を利用できたりし、だんだん安全性と、自給が叶ってきました。

現在の餌は    お米(無農薬、というのはラオンジェナ農園生産だからです。)と
         岐阜産小麦
         エゴマ粕
         国産大豆のおから(Y豆腐店より)
         ラーメン屑(S会社国産ラーメン屑)
         農場で出る草、野菜くず
         発酵飼料(ぬか、もみ殻を微生物で発酵させたもの)

食べていない餌は   

トウモロコシ(遺伝子組み換え、輸入穀物は船輸送のため大量の殺虫、殺菌剤ポストハ         ーベスト)
  
   魚粉 (魚の内臓等の乾燥粉末のためダイオキシン、海洋汚染が疑われる。最近は         放射能汚染も視野に入ってくる。食べ手からも魚粉を餌に使っていないも        のを求める方がいる。)
  
  抗生物質等の薬剤、
  
  大豆粕(遺伝子組み換えの脱脂大豆を普通はタンパク源として使用)

これ等の餌の確保には、労力と運搬と、配合仕事が多くかかります。
また、遺伝子組み換え食品の輸入世界一であったり、TPPの国の参加など昨今の社会の動きは、食べ物を私たちがどう得て、食べていくかをしっかりと選択しないと命が侵されていく社会にぐいぐいと引っ張られていく不安を感じます。このことからも餌の国内自給に基づいた養鶏にかじを切れるなら、そうしていきたいと価格の変更を決断しました。
そしてもう一点、悩ましていたのは鶏糞の環境保全処理でした。現在GOEN農場では、廃菌床と竹チップを主体にして土の中の糸状菌を豊富にして土の団粒化を進める栽培方法を取っています。このため鶏糞はほぼ使っておらず、(場合によっては使ったり、他の有機農業者が使っています)鶏糞の処理が問題となります。少しでも持続可能な養鶏を無理なく続けていくために5月から規模を縮小いたしました。
価格の変更をさせていただくことで、中には「買えないわ」という方もいらっしゃると思います。卵は1個産むために約350g位の穀物等の餌を食べています。(牛肉1キロ作るため11kgの穀物消費)これを考えると、もっと大切に食べていかなくてはいけないとも思います。卵を食する方には少し食べ量を減らしてこれまでと同じように私どもの養鶏を卵を買い支えることで、応援くださいますようお願いいたします。より一層鶏たちを大切に世話していくよう精進いたします。
ご理解ご支援をお願いいたします。              2014.7.13

                      梅雨あけを知らせるヒグラシの声を聞きながら

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